Q & A

Q1

ANSWER. さわらない!

市販のしみ抜き剤などはご使用にならないで下さい。後々変色につながる事があります。濡れタオルなどでたたくことも
一般の方がやるとシミを広げたり、定着させてしまうだけで、出来ればやめて頂きたいと思っています。シミが濡れている場合などは、吸収の良いティッシュ等でそっと、水気だけを吸い取ってください。

ANSWER. こすらない!

生地スレを起こします。生地が痛んだものは完全には直りません。

ANSWER. 時間を置かない!

シミが定着し、変色、カビなどの原因になってしまいます。また、早ければ早いほどシミは落ちやすいものです。従って、工料も安く済みます。

【結論】 ともかく、何もしないですぐに専門店にお持ち下さい!!

何が付いたのか解れば、シミは落しやすいです。シミには大きく分けて、水性のシミと、油性のシミの2つに分けられます。したがって、汗ジミ・雨ジミなどは水性のシミであるため、石油溶剤で洗う「生き洗い」などでは落ちません。品物をお出しになる時に、お店の人に、いつ、どこで、何のしみを付け、どこをどうしたいのか良く話しましょう。 

Q2
ANSWER. 私共ではひとくちに「黄変直し」と言っております。これは、シミが時の経過と共に酸化し、生地を腐食させて行くことにより黄変させるもので、ここまで来るとシミ自体はもう落ちません。あとは、その変色部分を抜いて、元の色を入れてお直しします。この作業を「地直し」と言います。また、黄変を抜く事、色を入れ直す作業は生地が弱っているので非常に難しく染色補正としての腕の見せ所です。生地さへもてば、ほとんどお直し致します。
Q3
ANSWER. カビ菌は、もうタンスの中に充満しています。急ぎ、その御品物をビニール袋などに入れて密封し隔離して専門店にお持ち下さい。そして、一緒にしまわれていた御品物の陰干しをお薦め致します。カビ菌は湿気のある所を好みます。その時にタンスの引出しなども一緒に干しましょう。カビをブラシなどで払って終わりにする方がおられますが、とんでもない事です。カビは生地の芯から出ているもので死んでおらず、またすぐに生えてきます。そして、生地を腐食させます。
また、変色したカビは一粒づつ色を抜かないと直りません。大変な仕事になってしまいます。
Q4
ANSWER. 染め変えしたい理由をお聞かせ下さい。無地染め、ボカシ染め、柄をそのままに色変えも出来ますし、小紋にすることも出来ます。また、柄が派手(地味)になってしまい御困りな方も、御相談頂ければ御要望に出来る限りお答え致します。
Q5
ANSWER. 良い仕立て(着物.帯)とは、着やすく、着ていて狂いが生じません。それには運針がうまいことはもとより、生地の特性、そして、御客様の体系にあった御仕立てをする事です。うまい仕立て屋さんは、混んでもいますし、やはり工料も少し高いようです。
Q6
ANSWER. 一般に言われている虫干しなど、こまめにして頂くことが最適です。それにより、カビ、虫食い、などを防ぎ、シミによる変色なども、早いうちに見つける事が出来ます。また、一緒にしまってはいけないもの≪ウール類・ゴム製品・ボール紙≫、また、タンスに使われている接着剤によるガス焼けなど、細かい所に気を付けて頂くことで、より一層長持ちさせることが出来ます。私としては、御着物(絹)に防虫剤はあまり関心致しませんが…。
Q7
ANSWER. 空気を遮断する特殊効果の袋に入れることにより、カビ、シミによる変色などからお着物を守り長期保存(保証期間3年位)する方法があります。
Q8
ANSWER. 申し訳御座いません。はじめにも申し上げましたように、当店ではすべて手作業にて仕事をさせて頂いております。したがって、丁寧に仕事をすればするほど時間が掛ります。また、全国から御品物を御受けしている事もあり、重症品も多く集まり手間の掛る仕事が多く、順番待ちの状態です。もちろん、時間が経つことで落ちにくくなるようなシミの場合は、順番を変えることは当然ございます。

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